愛知県豊橋市の仕出し・お弁当・法要・会席料理・お届け料理・出張イベントは濱作

   - お知らせ - はまちゃん  

2010年9月NewVoiceに濱作社長のインタビューが掲載されました。

   - お知らせ - はまちゃん  

※当記事の内容は豊橋商工会議所発行のNewVoice2010年9月に掲載された内容です。

有限会社濱作 代表取締役社長
株式会社共栄食品 代表理事
久保田 喜治 氏

昭和42年に割烹料理店として創業し、様々な業容の展開により豊橋の飲食業界をリードしてきた有限会社濱作。
早くから海外進出に積極的に取り組んでおり、平成元年に韓国にて日韓合弁会社株式会社共栄食品を設立し、木曾屋フランチャイズ(以下FC)本部を立ち上げ、今年で22年目(2010年時点)を迎えました。現在では韓国国内で直営5店舗、FC130店舗を展開しています。
そこで、今回は代表取締役 久保田 喜治 氏に海外事業成功におけるポイントや、今後の事業展開などについてお話を伺いました。

--御社の歴史や事業内容についてお聞かせください。

久保田社長 昭和42年に割烹料理店として創業しました。当時は割烹料理を看板に営業する店は少なく、高い技術力に裏打ちされた当社の料理は大変人気がありました。昭和47年には和洋レストラン事業に進出し、その後も飲食をテーマに懐石料理や喫茶業、ステーキハウス、居酒屋、宴会部門、出張イベント、お届け料理と業容を拡大することで業績を伸長させていきました。

 また、先代社長・故 長谷部俊美氏の友人である韓国人が当社の日本料理を大絶賛してくれたことをきっかけに「食」を切り口に日本と韓国の架け橋になりたいとの思いから平成元年に韓国にて日韓合弁会社株式会社共栄食品を創業し、木曾屋FC本部を設立しました。現在では直営5店舗、FC130店舗を構えており、韓国全域をカバーしています。

 しかし、日本経済がバブル崩壊を迎えて以降、時代の変化と共に幅広く展開してきた事業の業績に陰りが見え始めました。そこで昨年度、環境変化に迅速な対応ができる機動性の高い企業へと生まれ変わるため、法要料理や各種弁当などのお届け料理、愛知県内の市町村を通じた催事関係に出店をする出張イベント、FC関連の輸出業の3点に営業の柱を絞りました。

int_1

--久保田社長の経歴についてお聞かせください。

久保田社長 「食」を通して人々に幸せを提供することを人生の目標に、高校卒業後ホテルの和食料理人として5年間働きました。和食料理に携われたことで日本に古くから伝わる素朴な食材を最大限活かすための作法などを体得することができ、わが国の食文化奥深さを感じることができました。

 料理人としてのキャリアを和食料理から始められたことは、料理人として盤石な土台を形成できただけでなく、人間として大きな成長をもたらしてくれました。

 その後、当社の和洋レストラン事業に力を貸してくれないかとお声掛けいただき、私もこれまで培ってきた技術や経験が新たな場所で通用するのか挑戦したいとの気持ちを持っていたため、昭和47年に入社しました。その後、様々な業務経験を経て、平成4年に当社の代表取締役、平成9年には合弁会社株式会社共栄食品の日本側代表理事に就任し、現在に至ります。

海外成功のポイントは現地の文化を身につけること

int_2

--海外事業成功における重要なポイントはどこにありましたか。

久保田社長 麺類はアジアでポピュラーな食べ物であることから、日本で親しまれているうどん・そばを中心とした品揃えで直営店舗の営業を開始しました。積極的な販売促進や日本で提供する味に近い食材を調達するなどの工夫を凝らしたのですが、来店者数が少なく大変苦戦しました。これは、調味料などを使用せず素材本来の味や見た目を楽しむことができる和食料理を味わっていただきたいという当社の思いが強いあまり、韓国の食文化を考えない作り手中心の商品を提供してしまっていたからです。

 そこで韓国特有の味覚を身に付けるには自分自身が韓国人になりきることが必要であると感じ、様々な飲食店を食べ歩きました。韓国では、昔から牧畜が盛んであり、肉料理や宮廷料理(韓国式薬膳料理)と云った豊富な自然野菜を取り入れた食事方法で、様々な香辛料を使用することが食文化として根付いています。そのため、一般的に韓国人は辛い味付けを好むと言われています。これを実際に体感したことで、韓国食文化の本質を理解でき、それを活かした商品展開を行えていることがFC事業の強さの根源です。

 このことから海外市場の進出においては、日本で培ってきた経験や知識から生まれる固定観念が強く働いてしまい、その国の状況に応じた対応を困難にさせます。そのためには、他国の文化に触れ、その国特有の感覚、飲食業で言えば現地の食文化を身に付けることが海外で成功するために大変重要なポイントであると思います。

ターゲットの明確化が商売繁盛の第一条件

--どのような店舗経営を行っていますか。

久保田社長 ターゲットを明確にした品揃えや店舗の雰囲気を創りあげることを意識した店舗経営を行っています。韓国食文化を理解し、韓国人の味覚を考慮した商品展開を行ったことで「木曾屋FC」は、富裕層の方達の間で人気店となりました。

 しかし、富裕層の方達に先行して人気が出たことにより、世間の人達には高級店であるというイメージを持たれてしまいました。そのため、一般消費者の方達には来店し難い店舗となり、幅広い層の新規顧客を獲得することができませんでした。

 このような結果を招いてしまった原因を追究してみると、ターゲットを絞らずに店づくりを展開していたことが真因であることに気が付き、ストアコンセプトを明確に定め、ターゲット別にブランド戦略を持つことに決めました。その際には、一般消費者や富裕層という大きな括りで捉えるのではなく、「うどん好きな一般消費者」や「家族連れの富裕層」など、より明確なターゲットを定めるようにしました。

 結果として、ターゲットとして設定した多くのお客様に愛される商品を展開できるようになったことが、新規顧客の獲得及び顧客の満足度向上をもたらし、更にはリピート率の高さに結びついているのではないかと考えています。

--FCの店舗数をどのようにして拡大していったのですか。

久保田社長 FCの店舗数を増やすには、FC店舗の経営を始めてみたいと思えるような仕組みづくりが必要です。そこで、店舗の規模や立地などに応じて「木曾屋」、「新木曾」、「笑の屋」、「麺太郎」の4ブランドを構築しました。

 具体的には、うどん・そばなど麺類好きな方に満足していただくことを全ブランドの共通目的に、1つめの「木曾屋」では、店舗面積の大きい高級志向のブランド、2つめの「新木曾」は木曾屋より店舗面積が狭く、一般消費者を対象にしたブランドです。3つめの「笑の屋」は、地下鉄駅構内を中心に店舗展開を行い、サラリーマンを対象顧客に日本の立ち食いそば屋をイメージし、4つめの「麺太郎」はラーメン専門店として立ち上げました。複数のブランドを展開したことで、様々な顧客層に対応することができ、地下鉄駅構内やショッピングモールなど立地環境に合わせて多様な場所への出店に成功しています。

また、ブランドによってロイヤリティを変更することでFC経営に興味を持った全ての方に参加していただける土壌を作りました。それだけでなく、FCの店舗経営者が安心して経営を行えるよう、これまで培ってきたノウハウを活かした、きめ細やかな指導体制を敷くなど、手厚いサポート体制を築いたことがFC店舗数拡大に繋がりました。

地域の皆様に愛される会社を目指して!

--国内での営業において重視されている点は何ですか。

久保田社長 少子高齢化や未だ景気改善の兆しが見えない経済状況にある日本での事業展開においては、地域密着経営により顧客との関係を強め、固定客化を図ることが今後生き残っていく1つのテーマだと思います。

 その一例として顧客との関係を深めるために当社が取り組んでいることは、お客様が団体でゴルフコンペを企画している場合には、当社がマイクロバスで送迎を行ったり、当社でビアガーデンを開催するなど大勢の人が楽しめる空間を提供することで、顧客同士や当社と顧客のコミュニケーションを促進させ、信頼関係を醸成する機会となります。

 これは、短期的な視点で見ると、一見無駄なサービスに見えますが、信頼関係を築いていくことで地域の皆様に当社を愛していただくことが、長期的には会社の大きな財産になると信じています。

--今後の事業展開についてお聞かせください。

久保田社長 有限会社濱作としては、以前の様に幅広く事業を展開するのではなく、日本と韓国の文化を熟知していることを強みとした当社ならではの店舗を国内にも展開していきたいと考えています。

 株式会社共栄食品としては、日本と違い韓国はロジスティックスがあまり発達していないため、韓国全域をカバーしている店舗数を活かした配送網を構築していき、インターネット販売に進出し、更なる顧客対応力を強化していきます。

 また、全社的には「味は心でおもてなし」をモットーに当社の料理を召し上がっていただいた全ての方が幸せを感じられるよう、真心を込めた経営を行い続けていきたいと思います。

PAGE TOP ↑